2冊とも、子供たちの貧困問題について考えさせられる内容でした。
・
ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、著者の息子さんの通う中学での話を軸に、友達や先生との交流、人種差別、貧困問題など、イギリスのブライトンの状況をわかりやすく教えてくれます。
・
そして、このブライトンの中学校のクラスメイトにいそうな人物が『むき出し』の主人公・石山です。
・
兼近大樹さんの書いた『むき出し』は、自伝的小説ということもあり、雑誌で読んだことがあるエピソードもいくつか見受けられますが、冷静に練って構成され、著者の伝えたいことが選ばれて書かれているので、そこはもう架空の人物の物語なのだと思います。
描かれている状況はヘビーですが、時々、とても美しい情景描写があって、そのコントラストにグッときました。
人生を変えたいと本気で思って行動して芸人になったのは兼近さんの本当の話。
今、本気で変わりたいと思っている人が読んだら、きっとなにか心に届くものがある気がします。
2冊合わせておすすめです📗📙