にがおちぎり絵*仕事人の顔vol.8
青と夜ノ空
中村克子さん
吉祥寺のセレクト書店・青と夜ノ空は、5年8ヶ月の店舗営業を経て、2020年5月31日をもって閉店しました。
この閉店はコロナの影響ということではなく、たまたま予定していた閉店の時期と重なったと店主の中村さんからお聞きしています。
私の個人的な思い出になりますが、2017年の春に、編集者で文筆家の若菜晃子さんのトークイベント企画を中村さんに持ち込んだことが交流のはじまりとなり、2018年にアウトドアライターの高橋庄太郎さん、2020年1月に再び若菜さんのトークイベントを青と夜ノ空で開催させていただきました。
青と夜ノ空を知ったのは、当時、私が気になっていた得地直美さんの『神保町』(夏葉社刊)をお店で取り扱っている記事をTwitterで見かけたことがきっかけでした。
「青と夜ノ空」という店名が詩のようで、綺麗だなと感じたことを覚えています。
ホームページを見てみると、ギャラリーやイベントスペースとしても利用できると知り、ここで若菜さんのトークイベントをしよう! と一気に思いが強まったのでした。
そもそもトークイベントのインタビュアーを務めることは私にとって初めての経験でしたが、準備段階からイベント当日にいたるまで、中村さんの前向きさ、どっしり構えていてくださる落ち着きにとてもたすけられました。
やろうぜやろうぜやってみようぜ! という心意気が同じだったのではないでしょうか。
また、自作のリトルプレス本をお店に置かせていただき、それらを買ってくださる方々と出合えたことも、自分のやっていることは一方通行ではないんだな、作って良かったなと、じんわり励まされました。
青と夜ノ空は、そんな貴重な経験をさせてくれた場でした。
その場所を作ってくださった中村さんには感謝しかないのです。
お涙はいりませぬ。
今後も「青と夜ノ空」の屋号は継続され、イベント出店、ウェブショップを中心に活動を続けていかれるとのこと。
未来へ未来へ。
これからも青と夜ノ空をずっと応援しています!
青と夜ノ空*ウェブショップ
https://aoyorusora.thebase.in/
2020