✾にがおちぎり絵✾ 2020年6月
夏葉社・島田潤一郎さん
ひとり出版社・夏葉社の島田潤一郎さんのにがおちぎり絵をお届けします。
今年5月末に実店舗を閉じ、現在は新刊・古本を扱うウェブショップを運営されている「青と夜ノ空」の中村克子さんから
「島田さんが渡辺さんの本を買ってくださいましたよー」
とご連絡いただいたのが今年の春。
そのことをきっかけに、これまでブックイベントなどでお見かけしても、お話しをしたことのなかった島田さんに、思いきってお礼のメールを差し上げました。
すると、私の作った千駄木界隈の書店の店主さんたちのにがおちぎり絵を島田さんはどこがで目にされていたようでお褒めくださいまして、
気を良くした私は、ちぎり絵力向上のためにも、
「にがおちぎり絵のモデルになっていただけませんか?」
とお願いしまして、この度、島田さんのお顔を作らせていただいたのでした。
島田さんのにがおちぎり絵作成中は
「ラッキーアイテムはクジラよ!」
という言葉がずっと頭に浮かんでいました。
(島田さん、クジラ🐳のアイテム、いかがでしょうか…)
さてここで、島田さんのご著書『古くてあたらしい仕事』(新潮社刊)についてご紹介させてください。
『古くてあたらしい仕事』
私は昨年の冬に一気に読みました。それも涙ぐみながら。
島田さんが夏葉社をはじめた経緯。
ひとりで企画、編集、営業、発送など、さまざまな業務をする上で大切にされていること。
お仕事をご一緒された作家・庄野潤三さんや和田誠さんへの思い。
そして根底には本への愛がずーっと流れていて、それらが淡々と静かな佇まいの文章で綴られています。
出版にたずさわる人でなくとも、自分の仕事に対して「はて、これで良いのだろうか?」
と立ち止まってみたくなったとき、『古くてあたらしい仕事』は心の支えとなってくれるように思います。
人の弱い気持ちを突き放さない島田さんの人間性が表れているのだろうなと感じます。
行き詰まったときに何度も読み返したくなる本です。
そして、島田さんのもうひとつなさっているインディペンデントレーベルの岬書店から、
『ブックオフ大学ぶらぶら学部』
『本屋さんしか行きたいとこがない』
が発売されたばかり。
こちらもぜひ読んでみようと思います。
(昨日、往来堂で買いました📚✨)
島田さんは6月がお誕生日🎂とのことで、今回のにがおちぎり絵をお誕生日プレゼント🎁として思ってくださるとのこと。
とても嬉しいです✨
島田さん、ハッピーバースデー‼🎉
2020