2016年6月
【麦わら蛇のお守り】 1000円
毎年6月末から7月初めの山開きの日にともない、駒込の富士神社では、お祭りが開かれる。
境内は、露店の鮮やかな色にあふれ、浴衣姿の近所の小中学生たちも集まり、初夏のうきうきとした気配に満ちている。
にぎやかな露店を抜けると、もはや壁かと思わせるほどの急な階段があり、ここらへん一体が富士塚となっている。よいしょこらしょとのぼっていくと、富士塚のてっぺんの拝殿にたどり着く。
この時期にだけ販売される、わら細工の蛇のお守りとらくがん売り場もあり、参拝を済ませてから、昨年購入した麦わら蛇を納め、今年のものを購入した。
こうした神社のお祭り限定の縁起物は、一度買うと、翌年も買いたい衝動に駆られ、毎年、どうにか予定を調整し、神社へ向かっている。はたから見れば、妙な律儀さに映るだろう。
今年で麦わら蛇を購入するのは4度目。
麦わら蛇のお守りは、火災除けのお守りとしてご利益があるそうで、台所に下げると良いという。
今年も新調した麦わら蛇が、毎日の台所の様子を見守っている。
2016