柳家小満ん師匠の本

2018年3月
【柳家小満ん師匠の本】 1000円


 近所の書店で柳家小満ん師匠の著書『小満んのご馳走~酒・魚・人・噺~』(東京かわら版刊)を注文して購入。
 食にまつわるエッセーをはじめ、小満ん師匠お得意の俳句を随所にちりばめた構成で少し読みにくさはあるのだけれど、気になる話がいろいろあった。
 特に「わが師、文楽の思い出」の章に収められた「屋台の天丼」というエッセーは可笑しみがあって好きだった。
 生きている文楽師匠を拝見したことはないけれど、人間味のあるお人柄を少し想像できた。
 ほかにも、小満ん師匠が傾倒している堀口大學への思い入れたっぷりのエッセーも印象に残った。よっぽど好きなんだなあと少しあきれるほどなのだけれど、最終的には堀口大學のことが気になってきてしまい、詩をよんでみたくなった。
 それから、小満ん師匠が昔、断りきれず無理矢理フランスへ旅させられた、ほぼ文無し旅のエピソードも楽しかった。
 最近、小満ん師匠の高座を聴いていないので、近々、聴きに行ってみよう。
 けっこう魅了されている…!

2018

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